出典:国土地理院

諏訪神社・諏訪社

おすわさま


総本宮・総本社

諏訪大社(長野県 諏訪湖周辺)

概要

北海道から九州まで満遍なく見られる神社で、「諏訪」と名の付く神社は約25,000社余りある。その中でも諏訪信仰と結び付けられる神社は約2,600社余りとなっている。
そもそも諏訪信仰とは何なのか。諏訪大社の創建に関わる信仰の根源ではあるが、諏訪大社の創建事態が不詳であるように、その起源は有史以前にまで遡る。諏訪地域は諏訪湖を中心に四方を山で囲まれた盆地となっている。水は豊かで温泉も湧き、太古の時代から山の幸や魚にも恵まれた自然豊かな土地であったのだろう。そのため、自然そのものに対する感謝の気持ちから諏訪全体を「神」として祀る自然崇拝から始まったものと考えられる。
そこに、古事記の伝承が加わり、自然の中の現象が神話の神と結びつけられるようになった。例えば、厳冬期の諏訪湖に発生する御神渡(おみわたり)がそれである。御神渡とは凍結した諏訪湖が昼夜の寒暖差の影響で膨張と収縮を繰り返して亀裂が発生し、その亀裂が圧力に負けて競り上がる自然現象である。太古の時代にここに住んでいた人たちにとってその様子は、轟音と共に神が凍った湖面を移動したかのように見えたのだろう。
ただ、これだけではあくまでローカルな信仰の話であって、諏訪信仰が全国的に広まった理由にはならない。諏訪信仰がこれほどまでに有名になり広まった理由は祭神にある。諏訪大社の祭神は、国津神で最強と言われた建御名方神である。公家から武家に至るまで、強いものにあやかりたいという気持ちが、建御名方神を仰ぎ畏み奉る流れを増幅させたに違いない。
最強と言われる建御名方神ではあるが、実は天津神の建御雷神に負けているのである。(古事記の「国譲り」の中の物語ではあるが・・・)天津神の建御雷神に追い詰められた建御名方神は、諏訪の盆地に逃げ込み諏訪に留まることとなった。さらには、神無月に出雲で行われる八百万の神たちの神集いにも参加できない。なかなかちょっと可哀想なオチではあるが、建御名方神は諏訪の地に於いて、狩猟農耕の神として水神として絶大な人気を誇っている。
ちなみに、建御名方神にとっては苦手な建御雷神が祀られている神社が鹿島神宮(茨城県)である。地図で調べてみると、鹿島神宮の周りの地域だけ諏訪神社が極端に少ないような気がする。鹿島神宮にほど近い所には香取神宮もある。香取神宮には天津神の経津主神が祀られ、鹿島神宮の建御雷神とはそこそこ仲の良い天津神同士という印象である。こちらの香取神宮には末社として諏訪社の祠がある。経津主神が建御雷神と建御名方神の間を取り持ち、仲直りする日がやって来るのかどうかは、天の神さまにも分からない事なのかもしれない。

全国の主な神社

諏訪神社

諏訪神社

建御名方命
(千葉県 館山市 )

諏訪神社

諏訪神社

健御名方命
(島根県 隠岐郡海士町 中ノ島)

椎崎諏訪神社

椎崎諏訪神社

建御名方神
(新潟県 佐渡市 )

﨑津諏訪神社

﨑津諏訪神社

建御名方神
(熊本県 天草市 )

御朱印あり
本渡諏訪神社

本渡諏訪神社

建御名方神
(熊本県 天草市 )

御朱印あり
諏訪神社

諏訪神社

建御名方神
(熊本県 上天草市 )

石川町諏訪神社

石川町諏訪神社

建御名方命
(神奈川県 横浜市 中区)

御朱印あり
諏訪明神

諏訪明神

建御名方命
(神奈川県 座間市 )

諏訪神社

諏訪神社

建御名方命
(神奈川県 相模原市 南区)

諏訪神社

諏訪神社

建御名方命
(群馬県 富岡市 )

御朱印あり
諏訪神社

諏訪神社

建御名方命
(茨城県 石岡市 )

諏訪神社

諏訪神社
結城諏訪神社
建御名方命
(茨城県 結城市 )

御朱印あり
諏訪大社・上社前宮

諏訪大社・上社前宮
信濃國一之宮
八坂刀売神
(長野県 茅野市 )

御朱印あり
諏訪大社・上社本宮

諏訪大社・上社本宮
信濃國一之宮
建御名方神
(長野県 諏訪市 )

御朱印あり
諏訪大社・下社秋宮

諏訪大社・下社秋宮
信濃國一之宮
建御名方神
(長野県 下諏訪町 )

御朱印あり
諏訪大社・下社春宮

諏訪大社・下社春宮
信濃國一之宮
建御名方神
(長野県 下諏訪町 )

御朱印あり
諏訪神社

諏訪神社

建御名方神
(鹿児島県 南大隅町 )

御朱印あり


主な神社

稲荷神社・稲荷社

八幡神社・八幡社・白幡社

八坂神社・祇園社・天王社

八雲神社・須賀社・素鵞社

天満宮・天満社

弁財天・弁天社

住吉神社・住吉社

白山神社・白山社

神明社・皇大神宮・伊勢社

熊野神社・熊野社

杉山神社・杉山社

浅間神社・浅間社

第六天神社

日吉・日枝・山王神社

金刀比羅神社・琴平社

諏訪神社・諏訪社

月読神社・月読社

厳島神社・厳島社

御嶽神社・御嶽社

鹿島神社・鹿島社

香取神社・香取社

春日神社・春日社

秋葉神社・秋葉社

三峯神社・三峯社

古峯神社・古峯社

愛宕神社・愛宕社

猿田彦神社

淡島神社・粟島社

竈神社・荒神社

羽黒神社・出羽神社

三島神社・三島社

子ノ神社

雷電神社・雷電社





免責事項
  • これは学術的な手法に基づく調査・研究ではありませんが、日々研究を重ねて精度を上げていきます。
  • 徒歩によるフィールドワークで得られた情報とスマホで撮影した写真をもとに、主観的に判断しているため誤解釈や間違いが発生している可能性があります。
  • その場合、先の研究や報告等に対し意義を唱えるものではなく、当ウェブサイト側のミスである可能性が高いことをご了承ください。
  • よく分からないものは「不明」と表記しています。
  • 宗派・祭神・神札に関しては、 「境内設置の由緒書き」「現地での目視確認」「公式ウェブサイトでの記載」または「各都道府県の神社庁ウェブサイト」のいずれかにて確認できなかった場合は、 慣例的に容易に予測や推定可能な場合であっても原則的に「不明」としています。しかしながら、神社名から推察される祭神名を括弧書きで表示している場合もあります。
  • また祭神に関しては、その表記に別名や別称が多数存在することが多く、基本的には由緒書きに従った表記名をし、 祭神について詳細情報がある場合は祭神名が太字リンクとなっております。
  • 当ウェブサイトに掲載された情報の利用により発生したいかなるトラブル・損失・損害に対しても、当方は責任を負いません。
著作権
  • 当ウェブサイトに掲載された情報(写真と文字情報)は、クリエイティブ・コモンズ「CC BY-NC 4.0」で提供されています。
  • ですので、非営利であれば自由に参照・引用・再配布することができます。その際、当ウェブサイトからの引用であることを表示してください。