出典:国土地理院

子ノ神社


総本宮・総本社

天台宗天龍寺(子の権現)(埼玉県飯能市)

概要

巷に坐す「子ノ神社」の元の信仰の姿は「子ノ権現」を祀る神仏習合の信仰であったと考えられる。現在、「子ノ権現」を称する飯能市の天龍寺は天台宗であり、武蔵野三十三観音霊場32番札所である。この子ノ権現は古くから足腰守護のとして南関東から東海地方を中心に信仰されてきた。しかし、明治期の廃仏毀釈・神仏分離のときにそれらの多くは子ノ権現社から子ノ神社に改組され、祭神を大己貴命に改めた。
大己貴命とした由来であるが、子(=干支のネズミ)が深く関係する。古事記に見える大己貴命の神話を要約すると次のようになる。

大己貴命の兄神の八十神が八上比売に求婚したところ、比売は大己貴命と結婚すると答えた。それを恨み兄は大己貴命を消そうと考え、あの手この手で大己貴命を痛めつけた。あまりに執拗に痛めつけるので、大己貴命は根の国に一時退避した。根の国を司っているのがスサノオである。スサノオは大己貴命を見ると「此奴は葦原色許男だ」といって、様々な試練を与える。その試練の中で、スサノオは広い野原の中に射込んだ鳴鏑(なりかぶら)を拾うよう葦原色許男神に命じた。葦原色許男神が野原に入ると、スサノオは火を放って野原を焼き囲んだ。葦原色許男神が困っていると鼠が来て、「内はほらほら、外はすぶすぶ」(穴の内側は広い、穴の入り口はすぼまって狭い)といった。それを理解した葦原色許男神がその場を踏んでみると、地面の中に空いていた穴に落ちて隠れることができ、火をやり過ごせた。また,その鼠はスサノオが射た鳴鏑を咥えて持って来てくれた。
このように、大己貴命にとってネズミは強い味方であったが故に、子(ネズミ)と大己貴命と習合した由縁と思われる。

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