出典:国土地理院

第六天神社


概要

ほぼ関東地方にのみ見られる神社で、その数十社程度である。「大六天」と称する神社もある。巨大な拝殿や本殿を有する神社はなく、住宅街や森の中に、こぢんまりとひっそりと鎮座している場合がほとんどである。
元々は、神仏習合の時代に、仏教における欲界(欲に捕われている世界)の天魔(=第六天魔王)を祀る神社であった。織田信長が天魔を好んだことより各地に第六天社を広げていった時代もあったらしいが、豊臣秀吉の時代になると、信長の祟りを恐れて西日本の第六天を悉く潰していった、という伝説がある。正直なところ、半分オカルトの話だと思うが、それくらい第六天神社の地域的な偏りが目立つ。
廃仏毀釈・神仏分離の流れを受け、天魔を祀っていた第六天神社も、祭神を改める必要に迫られた。そこで半ば強引に、神世七代(かみのよななよ)の第6世代にあたる神(=淤母陀琉神(おもだるのかみ)・阿夜訶志古泥神(あやかしこねのかみ))に変更した。
ひっそりと佇むお社の中に、本当は一体何が祀られているのか、その真相を知る由もないが、第六天という響きの中には、お稲荷さんのような親しみやすさはなく、はやりそこにま今でも「魔」が棲んでいるのかもしれない。

全国の主な神社


主な神社

稲荷神社・稲荷社

八幡神社・八幡社・白幡社

八坂神社・祇園社・天王社

八雲神社・須賀社・素鵞社

天満宮・天満社

弁財天・弁天社

住吉神社・住吉社

白山神社・白山社

神明社・皇大神宮・伊勢社

熊野神社・熊野社

杉山神社・杉山社

浅間神社・浅間社

第六天神社

日吉・日枝・山王神社

金刀比羅神社・琴平社

諏訪神社・諏訪社

月読神社・月読社

厳島神社・厳島社

御嶽神社・御嶽社

鹿島神社・鹿島社

香取神社・香取社

春日神社・春日社

秋葉神社・秋葉社

三峯神社・三峯社

古峯神社・古峯社

愛宕神社・愛宕社

猿田彦神社

淡島神社・粟島社

竈神社・荒神社

羽黒神社・出羽神社

三島神社・三島社

子ノ神社

雷電神社・雷電社





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