八坂神社（京都府 京都市）

主に素戔嗚尊を祀る神社であり、全国に点在している。 元々は比叡山延暦寺の末寺であり、名を「祇園感神院」と称し、牛頭天王（こずてんのう）を祀っていた。牛頭天王は、釈迦が説法をしたとされるインドの祇園精舎の守護神であり、日本に伝来して以来、疫病神として祀られるようになった。同時に当時に流行していた疫病の消除に一役買ったもの牛頭天王であり、祇園感神院（現在の八坂神社）が発展した理由でもある。現在でも、地域の神社境内の片隅に、小さな石祠の形で「疫神」が祀られている姿をしばしば見つけることができる。これも、疫病消除を願う事から牛頭天王を祀ったのではないかと思われる。
しかしながら、廃仏毀釈の折に祇園感神院は名指しで槍玉に挙げられ、祭神を牛頭天王から素戔嗚尊に替え、名前も八坂神社と改めることとなった。元々、神仏習合の時代に於いて、素戔嗚尊は牛頭天王の化身（権現）であると信じられていた。毎年7月に京都で行われている祇園祭も、この牛頭天王を信仰を受け継ぐ祭りである。

主な神社

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