出典:国土地理院

浅間神社・浅間社


総本宮・総本社

富士山本宮浅間大社(静岡県 富士宮市)

概要

富士山に対する信仰の神社である。富士山が見えるような地域に数多く分布し1,300社余りがある。小高い丘の上には小さな祠や石祠の形で鎮座していることも多い。富士山は日本一高い山であり、関東平野の大部分からその姿を見ることができるため、神奈川や埼玉にも多く分布する。一方で、茨城には数は少ない。茨城南部からは富士山を見ることはできるのだが、筑波山に対するアイデンティティーの方が勝るために、それほど富士信仰が定着することがなかったのだろうと考えられる。
富士山信仰の神社なのに、なぜ「浅間(せんげん)」と呼ばれている理由には諸説ある。古くは「あさま」と呼ばれ火山の意味を持つ古語に由来する説、アイヌ語の「アサマ=火を吹く燃える岩」に由来する説、など、いづれの場合であっても、火山を連想させることがわかる。また、この火に対するイメージが、火の神である木花之佐久夜毘売を祭神として祀る所以となっている。
日本一の山である富士山に対する信仰の浅間神社ではあるが、白山や熊野や蔵王といった他の山岳信仰と比べると拡大勢力が明らかに劣るっている。白山や熊野や蔵王はほぼ全国的に満遍なく存在しているが、浅間は富士山周辺のみに限られる。両者の決定的な違いは、仏教要素の強さだろう。前者は仏教という思想の下で拡大していった、と考える事としっくりくる。また、ローカルなアイデンティティーの強さにも依るのかもしれない。見えない遠くの山より近くの山のほうに親しみが湧くのは当然のことである。

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