
茨城県筑西市倉持に鎮まります雲井宮郷造神社との公式コラボ授与品のご案内で御座います。当地区に伝わる安倍晴明の生誕伝説にちなんで雲井宮郷造神社とコラボし、可愛らしいキャラクターの御朱印帳とお守りが完成いたしました。
雲井宮郷造神社は、市内最古と称えられる古社で御座います。社伝によれば、景行天皇41年に国造であった毗那良珠命が、当地に武甕槌命と大国主命・事代主命の三柱を奉斎したことに始まると、伝わります。
新治国一之宮として古代より霊験あらたか、六国史の一つである「日本三代実録」にも雲井宮郷造神社は見え、さらには毗那良珠命の御名は、奈良時代に編纂された「常陸国風土記」にも見えます。
また、雲井宮郷造神社が鎮座する明野地区(旧明野町)は、安倍晴明の生誕伝説の地でもあります。安倍晴明は、今から1000余年前の平安京(今の京都)で活躍した陰陽師であることは有名ですが、その出生地に関しては正確な記録がなく、諸説としていくつかの伝承が残っております。それらの中の有力候補地として茨城県筑西市猫島があり、その根拠となるのは陰陽道の注釈書とも言われる古文書『簠簋抄』で御座います。そこには晴明の生誕地に関して、次のように書かれております。
…生国筑波根ノ麓猫島ノ生ノ人カト云…
猫島には「晴明神社」「晴明橋」「晴明塚」といった旧跡があり、また旧家に伝わる『晴明伝記』という古文書の存在がこの伝承を支えています。
イラストに描かれているキャラクターは、9歳の晴明少年と母の葛ノ葉で御座います。千年ぶりに猫島に戻ってきた母子が楽しく遊んでいる姿をイメージしております。
尚、お守りは雲井宮郷造神社の宮司と共に、祈祷と御霊入れの儀を執り行い、「星除け守り」として整えてございます。
星除けとは方位除けの一種で、「星の巡り」によってもたらされる災厄を避けるための祈祷や儀式のことを指します。
特に陰陽道では、人の運命は天体の配置や星の巡りと密接に関わっていると考えられ、「九星」(一白水星、二黒土星…など)や「本命星」と呼ばれる概念が広まりました。年ごとに星が巡り、悪い星(凶星)が自分の方角に来る年は、災厄に遭いやすいとされました。こうした「凶星」の影響を避けるために、神に祈ることを「星除け」と申します。



また、御朱印帳の完成に合わせて、新たに「晴明ご朱印」の授与も開始いたします。こちらのご朱印は雲井宮郷造神社の社務所にて受け付けております。神職常駐では御座いませんので、下記の「神職常駐日」をご確認の上、ご参拝いただきますようお願い申し上げます。
尚、遠方のため参拝が叶わない方には、晴明ご朱印を記帳した御朱印帳のオンライン頒布も致します。あわせてご検討いただければ幸いです。

御朱印の書き入れ(直書き)、御朱印帳・お守りの頒布を致します!


神社には次の御詠歌が伝えられております。
現代語に訳すと「六つの井戸に映る、雲のある空の満ちた月を見ながら、その清らかな水を汲んで身を清めると、ありがたい恵みを知ることができるでしょう」という意味になります。この情景描写は、ご朱印の墨書にも込められております。雲の下に井があり、井を広げて宮を入れる・・・また、この井は鳥居のようにも見え、鳥居をくぐった長い参道の先に神社が鎮座しているようにも見えることでしょう。


最後に、雲井宮郷造神社から車で10分程度のところにある「宮山ふるさとふれあい公園」のご案内です。 公園内の企画展示室(通称:晴明館)には、猫島に伝わる晴明伝説についての展示と、筑西市の郷土史跡に関する展示が御座います。 また、巨石が重なる石倉遺跡、前方後円墳、鹿島神社、観音堂といった有史以前から近代に至るまでの遺跡・史跡も公園内にあり、市内屈指のパワースポットでもあります。 あわせてお立ち寄りいただければ幸いです。