出典:国土地理院
天之忍男知訶嶋
「忍」は、「多し・大いなる」の意、あるいは「押」に通じて威力あるものを称える美称とされる。これを踏まえ、この神名を天上にある立派で威力に満ちた男神と解する説や、五島列島が多数の島々から成ることから、それらを一体として象徴する男神と見る説がある。
知訶島は現在の長崎県五島列島に比定され、列島西端に位置する小島で、遣唐使の船が寄港した場所として知られる。中国との外交・交易の拠点であり、同時に国防上の要衝でもあったため、古代国家にとって特に重要視された地域であった。このような政治的・軍事的意義を持つ島であったことから、知訶島は国生み神話の段階においても、その誕生が特記されたと考えられている。