出典:国土地理院
通称:てんじんさん
総本宮・総本社
太宰府天満宮 (福岡県 太宰府市)
祀られている主な祭神・推測できる祭神
菅原道真(天神社の場合は天津神を祀っている可能性もアリ)
概要
天満宮および天神社は、平安時代の貴族であり、優れた学者や政治家として活躍した菅原道真を祭神として祀る神社である。
道真は宇多天皇の信任を得て右大臣にまで昇り詰めたが、藤原時平の画策によってあらぬ疑いをかけられ、九州の大宰府へ左遷された後に無念の死を遂げた。彼の没後、京都では落雷や疫病が相次ぎ、これらが道真の怨霊による祟りであると恐れられたことから、怒りを鎮めるために北野の地に神として祀られたのが北野天満宮の始まりである。また、道真が葬られた墓所には太宰府天満宮が建立され、これらを中心として天神信仰が全国へ急速に広まった。
当初は恐ろしい雷神としての性格が強かったが、時代が下るにつれて、道真が生前に卓越した才能を発揮したことにちなみ、学問や書道、和歌の神として信仰を集めるようになった。特に室町時代以降、知識人や受験生の間で「学問の神様」としての地位が確立され、現代に至るまで合格祈願の参拝者が絶えることはない。
天神社という名称は、もともと特定の神を指すものではなく、天津神を祀る社を指す言葉であったが、道真が「日本太政威徳天満大自在天神」という神号を贈られたことで、天神といえば道真を指すことが一般的となった。
境内に奉納されている牛の像や、道真が愛したことで知られる梅の花は、天満宮の象徴として親しまれている。このように、天満宮と天神社は、非業の死を遂げた一人の人間が、人々の畏怖と敬愛を通じて偉大な守護神へと昇華した、日本固有の御霊信仰を体現する存在である。
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