出典:国土地理院


如来(十三仏)

薬師如来

やくしにょらい

薬師如来(やくしにょらい)は、東方浄瑠璃世界(とうほうじょうるりせかい)の教主であり、病苦を癒やす仏として古来より広く信仰されてきた。正式には薬師瑠璃光如来(やくしるりこうにょらい)と称し、その名が示すように、東の彼方にある清浄な瑠璃色の光輝く国土に住まうとされる。人々を苦しみから救うため、悟りを開く以前に十二の大願を発したとされ、その中には身体や心の病を治し、あらゆる災難や苦難を取り除くという誓いが含まれている。西方極楽浄土に人々を導く阿弥陀如来(あみだにょらい)が死後の救済を司るのに対し、薬師如来は現世での利益、特に健康と安寧をもたらす仏として崇められる。このため、古くから病気平癒、安産祈願、長寿延命などの現世利益を求める人々からの信仰が厚い。

その姿は、左手に薬の入った薬壺(やっこ)を持ち、右手に印相(いんそう)を結ぶのが一般的である。薬壺を持たない像も古い時代には見られるが、平安時代以降に薬壺を持つ姿が主流となった。両脇には日光菩薩(にっこうぼさつ)と月光菩薩(がっこうぼさつ)が脇侍(きょうじ)として配置され、これらをまとめて薬師三尊と呼ぶ。さらに、薬師如来の十二の大願を守護するために、十二神将(じゅうにしんしょう)と呼ばれる12体の神々が眷属(けんぞく)として付き従う。この十二神将は、それぞれ十二支の方角を守護するともいわれ、信仰の広がりとともに日本各地の寺院で祀られるようになった。

日本における薬師如来信仰は、飛鳥時代から盛んであった。奈良の薬師寺の本尊をはじめ、法隆寺金堂の薬師如来像など、古代の彫刻の傑作が多数残されている。特に奈良時代には、国家的な鎮護と国民の安泰を願う目的で、多くの薬師寺が建立された。天台宗の開祖である最澄(さいちょう)も、比叡山の根本中堂に薬師如来を本尊として祀ったことから、天台宗系の寺院でも薬師信仰が広まった。


梵名

バイシャジヤグル
[Bhaiṣajyaguru]

真言(小咒)

オン コロコロ センダリ マトウギ ソワカ

像容

  • 一面二臂
  • 螺髪・肉髻
  • 半眼
  • 柔和相
  • 右手:施無畏印
  • 左手:与願印と薬壺
  • 立姿または結跏趺坐

注記

七七日(49日目・48日後)

本尊とする主な寺院

主要な寺院の中には無いようです。


主な宗派

天台宗

真言宗

浄土宗

浄土真宗

日蓮宗

時宗

臨済宗

曹洞宗

法相宗

律宗

華厳宗




仏の一覧

十三仏

釈迦如来

文殊菩薩

普賢菩薩

地蔵菩薩

弥勒菩薩

薬師如来

観音菩薩

勢至菩薩

阿弥陀如来

阿閦如来

大日如来

虚空蔵菩薩



六観音

如意輪観音

十一面観音

馬頭観音

千手観音

聖観音

不空羂索観音

准胝観音



六地蔵

地持地蔵

陀羅尼地蔵

宝性地蔵

鶏亀地蔵

法性地蔵

法印地蔵



青面金剛

荼枳尼天

歓喜天

摩利支天

閻魔



実在した人物

役行者

秋葉三尺坊権現



その他

愛染明王




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