出典:国土地理院


天()

荼枳尼天

だきにてん

荼枳尼天(だきにてん)は、仏教において守護神とされる天部の一尊であり、元来はインドの土着信仰に由来する。サンスクリット語で「ダーキニー」と呼ばれ、元々は人の肉や心臓を食らう恐ろしい夜叉(やしゃ)であったが、仏教に取り入れられる過程で、大日如来(だいにちにょらい)や大黒天(だいこくてん)の教化によって善神へと生まれ変わったと伝えられる。日本においては、特に稲荷信仰と結びつき、豊川稲荷(とよかわいなり)や最上稲荷(さいじょういなり)など、仏教系稲荷の鎮守または本尊として祀られてきた。

その姿は、古代インドの恐ろしい鬼神のイメージとは異なり、日本においては白狐にまたがり、宝珠(ほうじゅ)や稲束(いなつか)を持った天女の姿で表現されることが多い。この姿は、豊穣をもたらす女神としての一面や、人々の願いを叶える福神としての性格を強く反映している。特に、稲荷神の神使(しんし)である狐と結びついたことで、五穀豊穣、商売繁盛、家内安全など、様々な現世利益をもたらす福の神として、庶民の間で広く信仰されてきた。

しかし、荼枳尼天の持つ力は、単に福をもたらすだけでなく、死期を予知する能力を持つとされ、死の穢れ(けがれ)を祓う力を持つとも信じられてきた。この力が、病魔や災厄を退ける功徳として、皮膚病や疫病にご利益があるという信仰にもつながっている。また、悪縁を断ち切る力を持つという信仰も存在し、その多様な性格は、人々の様々な願いや恐れを映し出している。

このように、荼枳尼天は、インド由来の鬼神という一面と、日本の土着の稲荷信仰が融合して生まれた、複雑で多様な性格を持つ尊格である。その信仰は、恐ろしい側面を持ちながらも、やがて人々に福徳をもたらす護法善神(ごほうぜんしん)として定着していった。


梵名


真言(小咒)

オン・シラバッタ・ニリウン・ソワカ

像容

  • 一面二臂
  • 右手:
  • 左手:

本尊とする主な寺院

主要な寺院の中には無いようです。


主な宗派

天台宗

真言宗

浄土宗

浄土真宗

日蓮宗

時宗

臨済宗

曹洞宗

法相宗

律宗

華厳宗




仏の一覧

十三仏

釈迦如来

文殊菩薩

普賢菩薩

地蔵菩薩

弥勒菩薩

薬師如来

観音菩薩

勢至菩薩

阿弥陀如来

阿閦如来

大日如来

虚空蔵菩薩



六観音

如意輪観音

十一面観音

馬頭観音

千手観音

聖観音

不空羂索観音

准胝観音



六地蔵

地持地蔵

陀羅尼地蔵

宝性地蔵

鶏亀地蔵

法性地蔵

法印地蔵



青面金剛

荼枳尼天

歓喜天

摩利支天

閻魔



実在した人物

役行者

秋葉三尺坊権現



その他

愛染明王




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