出典:国土地理院


菩薩(六観音)

如意輪観音

にょいりんかんのん

如意輪観音(にょいりんかんのん)は、仏教における観音菩薩(かんのんぼさつ)の変化身の一つであり、衆生の願いを意のままに叶え、苦難を救済する慈悲深い存在である。その名は「如意宝珠(にょいほうじゅ)」と「法輪(ほうりん)」という二つの宝物を持つことに由来する。如意宝珠は意のままに財宝を生み出すとされる珠であり、法輪は仏の教えを象徴し、煩悩を打ち砕く力を持つとされる。如意輪観音は、これらの力をもって人々に福徳と智慧を与え、現世利益をもたらすご利益で特に信仰されてきた。

その姿は、一面六臂(いちめんろっぴ)、すなわち顔が一つで腕が六本ある半跏思惟像(はんかしいぞう)が一般的である。この独特な坐り方は「輪王坐(りんのうざ)」と呼ばれ、右膝を立て、その上に右肘をのせ、指先を頬に当てる思索のポーズをとっている。六本の腕は、六道(りくどう)と呼ばれる地獄、餓鬼、畜生、修羅、人間、天上の六つの世界にいるすべての衆生を救済するという、広大な慈悲の心を象徴している。平安時代に密教が伝わると、観音信仰の中でも特に重要視され、国家安泰や天皇の病気平癒を願う修法である如意輪法の本尊として、宮中や密教寺院で盛んに信仰された。

また、旧暦19日の夜に、女性たちが集まって月を拝み、如意輪観音(にょいりんかんのん)に安産や子育て、現世での幸福を願う月待(つきまち)信仰の一つである。この信仰の中心には、如意宝珠(にょいほうじゅ)と法輪(ほうりん)という二つの宝物で衆生の願いを叶える、如意輪観音の慈悲深い力が置かれている。信仰の証として、講のメンバーが寄進し、建立したのが「十九夜塔」と呼ばれる石塔である。これらの石塔には、如意輪観音の像が彫られることが多く、顔を傾け、半跏思惟(はんかしい)のポーズをとる一面六臂(いちめんろっぴ)の姿が一般的である。


梵名

チンターマニチャクラ
[Cintāmaṇicakra]

真言(小咒)

オン バラダハンドメイ ウン

像容

  • 一面六臂
  • 宝髻・阿弥陀仏の宝冠
  • 半眼
  • 柔和相
  • 右手:第1手:頬に当てて思惟相
    第2手:胸前で如意宝珠
    第3手:外方に垂らして数珠
  • 左手:第1手:掌を広げて地に触れる
    第2手:蓮華のつぼみ
    第3手:指先で法輪を支える
  • 立姿または輪王座

本尊とする主な寺院

主要な寺院の中には無いようです。


主な宗派

天台宗

真言宗

浄土宗

浄土真宗

日蓮宗

時宗

臨済宗

曹洞宗

法相宗

律宗

華厳宗




仏の一覧

十三仏

釈迦如来

文殊菩薩

普賢菩薩

地蔵菩薩

弥勒菩薩

薬師如来

観音菩薩

勢至菩薩

阿弥陀如来

阿閦如来

大日如来

虚空蔵菩薩



六観音

如意輪観音

十一面観音

馬頭観音

千手観音

聖観音

不空羂索観音

准胝観音



六地蔵

地持地蔵

陀羅尼地蔵

宝性地蔵

鶏亀地蔵

法性地蔵

法印地蔵



青面金剛

荼枳尼天

歓喜天

摩利支天

閻魔



実在した人物

役行者

秋葉三尺坊権現



その他

愛染明王




免責事項
  • これは学術的な手法に基づく調査・研究ではありませんが、日々研究を重ねて精度を上げていきます。
  • フィールドワークで得られた情報とスマホで撮影した写真をもとに、主観的に判断しているため誤解釈や間違いが発生している可能性があります。
  • その場合、先の研究や報告等に対し意義を唱えるものではなく、当ウェブサイト側のミスである可能性が高いことをご了承ください。
  • よく分からないものは「不明」と表記しています。
  • 宗派・祭神・神札に関しては、 「境内設置の由緒書き」「現地での目視確認」「公式ウェブサイトでの記載」または「各都道府県の神社庁ウェブサイト」のいずれかにて確認できなかった場合は、 慣例的に容易に予測や推定可能な場合であっても原則的に「不明」としています。しかしながら、神社名から推察される祭神名を括弧書きで表示している場合もあります。
  • また祭神に関しては、その表記に別名や別称が多数存在することが多く、基本的には由緒書きに従った表記名をし、 祭神について詳細情報がある場合は祭神名が太字リンクとなっております。
  • 当ウェブサイトに掲載された情報の利用により発生したいかなるトラブル・損失・損害に対しても、当方は責任を負いません。
著作権
  • 当ウェブサイトに掲載されているスナップ写真のみ、クリエイティブ・コモンズ「CC BY-NC 4.0」で提供されています。
  • 当ウェブサイトに掲載されている文字コンテンツ、360度画像、イラストは、おさんぽ・YOKOHAMAが権利を有していおります。