鳥居とは、神社などにおいて神域と人間が住む俗界を区画するもの(結界)であり、神域への入口を示すものである。
起源に関しては諸説あり、国内起源か国外起源かは不明瞭である。さまざまな宗教において、鳥居に似た門が存在してる。
日本の神社に見られる鳥居の特徴は以下のようになる。
- 2本の柱の上に笠木(かさぎ)、2層の水平材とする場合に上層の笠木に接して島木(しまぎ)を渡す。
- その下に貫(ぬき)を入れて柱を固定したのが一般的な鳥居の構造である。貫が柱から外側へ出ている部分を木鼻とよぶ。
- 他に、貫と笠木の間に額束(がくづか。額柱ともいう)を建てることがあり、柱下部に亀腹(饅頭ともいう)を施したり、
掘立であれば根巻き(藁座ともいう)や根巻き石(台座ともいう)を施すことがある。
- 島木と柱の間に台輪(だいわ)という円形の保護材をつける例もあり、柱と貫の交差部分に楔が打たれている例もある。
- 柱が下方で広がるように斜めにてっている場合に、その傾きをころびといい、笠木が反っているいる場合に、その反りを反り増しとよぶ。
また、笠木の反りの有無によって、明神系(反りアリ)と神明系(反り無し)に分類される。さらに構成要素に基づいて、さまざまに分類され、それぞれに名前がついているが、必ずしも神社や祭神に合わせて特定の鳥居が配されている訳では無い。
その大きな理由は、おそらく鳥居自体の形状はどれも似通っているため、よほど意図して(意識して)指定しない限り、隣近所と同じようなモノを発注する連鎖が続いているからだと思われる。従って、巷にある鳥居のほとんどが明神鳥居になってしまったのは自然な流れである。