出典:国土地理院
御祭神の速佐須良比売神についてお話しします。
祓戸大神で、生みの親が伊邪那岐命です。ご神徳と得意分野は、
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祓戸四柱の神の一柱。根の国・底の国に持ち込まれたもろもろの禍事・罪・穢れをさすらって失う神。
『古事記』や『日本書紀』にはその名が見えないが、神道の最も重要な祝詞の一つである『大祓詞』に登場する女神である。祓戸大神と呼ばれる四柱の神々の一柱であり、人々の罪穢れを最終的に消滅させる役割を担う。
大祓詞では、まず瀬織津姫神が川の瀬にいる罪穢れを海に流し、次に速開都比売神が海中にいるそれらを飲み込む。そして、気吹戸主神が海底の根の国・底の国へ息吹で吹き払う。最後に、速佐須良比売神がその罪穢れを根の国・底の国で「さすらひ失う」と唱えられ、完全に消し去る役割を果たす。
「さすらひ」という言葉は、放浪する、あるいはさまよい出るという意味で、罪穢れを根の国・底の国へと迷い込ませ、その存在を消滅させることを示している。また、負のエネルギーを無に帰すことで、再び新たな生命が清浄な状態で生まれるための土壌を整える役割を果たしているのである。このことから、速佐須良比売神は罪穢れが二度と現世に戻ってこられないようにする、究極の浄化を司る神として信仰されてきたのである。
大祓詞とは、神道において、心身についた罪や穢を祓い清めるための重要な祝詞である。古くから宮中や全国の神社で唱えられてきたもので、特に年に二回、6月30日の「夏越の大祓」と12月31日の「年越の大祓」という神事において奏上される。その起源は古く、『延喜式』という平安時代の法典に収められており、その内容は古事記や日本書紀に記された神々の神話に基づいている。
天津罪とは、一般的に、『古事記』や『日本書紀』に記すスサノオが高天原で犯した行為、すなわち、農耕を妨害する人為的な行為のことを指す。
国津罪は血の穢れを起こす行為、身体的異常による穢れ、反社会的な性行為や性的関係、天災、他者の生命や財産を損なう呪いを罪として規定している。
【大祓詞と祓戸四柱】
大祓詞は、まず高天原の神々が、罪穢を祓い清めるよう命じたという神話的な由来を語る部分から始まる。そして、人が知らず知らずのうちに犯してしまう様々な罪や穢れを具体的に列挙していく。これには、天津罪と呼ばれる田畑を荒らすような行為や、国津罪と呼ばれる病気や災厄を引き起こす罪などが含まれる。
これらの罪や穢れは、祓いの神事を通じて、四柱の祓戸大神によって清められると説かれている。まず、瀬織津比売神が、諸々の罪穢を川から海へと流し出す。次に、速開津比売神が、その流れ出た穢れを海の中で飲み込んでしまう。さらに、気吹戸主神が、穢れを根の国・底の国へと吹き放つ。最後に、速佐須良比売神が、その穢れを消滅させてしまう。このように、罪穢が完全に消え去るまでの過程が、詳細に物語られている。
【天津罪】
畔を壊すことで田に張っている水を流出させ、水田灌漑を妨害すること。
田に水を引くために設けた溝を埋めることで水を引けないようにし、水田灌漑を妨害すること。
田に水を引くために設けた管を壊すことで水を引けないようにし、水田灌漑を妨害すること。
他の人が種を蒔いた所に重ねて種を蒔いて、作物の生長を妨げること。(種を蒔く事で耕作権を奪うこととする説もある)
収穫時に他人の田畑に自分の土地であることを示す杭を立てて横領すること。
その他の諸説として、他人の田畑に呪いを込めた串を刺すことでその所有者に害を及ぼす(または近寄れないようにした上で横領する)という呪詛説、田の中に多くの串を隠し立てて所有者の足を傷つける傷害説、家畜に串を刺して殺す家畜殺傷説、がある。
【国津罪】
生きている人の肌に傷をつけることで、所謂傷害罪に相当する。
直接的解釈では、死んだ人の肌に傷をつけることで、現在の殺人又は死体損壊罪に相当する。
肌の色が白くなる病気、白斑(俗に「しらはたけ」ともいう)のこと。別の説では白癩(ハンセン病の一種)だともいう。
獣姦のことで、『古事記』仲哀天皇段には「馬婚」「牛婚」「鶏婚」「犬婚」と細分化されている。
神話や伝承に基づき、個人的な解釈を含みます。