出典:国土地理院
御祭神の火闌降命についてお話しするのじゃ。
大山津見神の子孫で、父は天津彦彦火瓊瓊杵尊、母は木花之佐久夜毘売じゃ。春日大社などにてお祀りされておるのじゃ。
詳細は地図にも示しておるし、ページをスクロールして見てみるのじゃ!
ちなみにこの枠は左下の▼で非表示にできるぞ。
火照命
海幸彦火進命火酢芹命火闌降命
海幸彦命
富乃須佐利乃命富須洗利命
天孫の邇邇藝命と木花開耶姫の間に生まれた神であり、一般に海幸彦の名で広く知られる存在である。その誕生の経緯は極めて特殊であり、父から密通の疑いをかけられた母が、身の潔白を証明するために戸のない産屋に火を放ち、その燃え盛る炎の中で生まれた三柱の神のうちの一柱とされる。名の「火闌降」は、火が燃え鎮まろうとする様子、あるいは火の勢いが衰えて裾の方へ下がる様子を象徴している。
火闌降命は、海で魚を捕る道具である「海幸」を授かり、海上の幸を得る能力に長けていた。物語の核心となるのは、弟の火遠理命こと山幸彦との道具の交換を巡る争いである。兄である火闌降命は、弟に頼み込まれて大切な釣針を貸し出すが、弟がそれを紛失したことに激怒し、代わりの釣針を受け入れることなく執拗に元の釣針を返却するよう迫った。この執着が遠因となり、弟は海宮へ赴いて塩椎神や大綿津見神の助力を得ることとなる。最終的に、潮を満干させる霊力を持つ潮満瓊と潮涸瓊を手に入れた弟の前に火闌降命は屈服し、以後、弟の守護人として仕えることを誓ったとされる。
この神話的敗北は、単なる兄弟喧嘩の結末ではなく、古代日本における政治的な服従関係の起源を説明するものである。火闌降命は九州南部に居住した隼人の祖神と位置づけられており、彼が弟に降伏した際に演じた滑稽な仕草や誓いは、隼人が朝廷に対して忠誠を誓い、宮廷で演じた隼人舞の由来となった。
邇邇藝命と木花開耶姫の間に生まれた子の組み合わせが古事記と日本書紀で異なり、混乱を招く。
『古事記』:火照命(海幸彦)・火須勢理命・火遠理命(山幸彦:日子種穂手見命)
『日本書紀』本文:火闌降命(隼人の祖)・彦火火出見尊・火明命(尾張連の祖)
一書(第二):火酢芹命・火明命・彦火火出見尊(火折尊)
一書(第三):火明命・火進命(火酢芹命)・火折彦火火出見尊
一書(第五):火明命・火進命・火折尊・彦火火出見尊
一書(第六):火酢芹命・火折尊・彦火火出見尊
一書(第七):火明命・火夜織命・彦火火出見尊
一書(第八):火酢芹命(海幸彦)・彦火火出見尊(山幸彦)