神世七代(古事記)
03.うひぢにのかみ・すひちにのみかみ
宇比地邇神・須比智邇神
03.uhijini・suhichininomikami-no-Kami
系譜
概要
- 『古事記』:兄を宇比地邇神、妹を須比智邇神と表記
- 『日本書紀』:兄を埿土煮尊、妹を沙土煮尊と表記
天地がまだ混沌としており、泥や砂が入り混じった状態から世界が形作られていく過程で、これらの物質を神格化したのが埿土煮尊と沙土煮尊であるとされる。埿土煮尊は男神であり、沙土煮尊は女神である。この二柱の神の誕生は、神世七代において初めて明確な男女のペア、すなわち夫婦神として現れた点に大きな特徴がある。これは、世界に「性」という概念が生まれ、後の多様な神々の誕生や国土の形成へとつながる、根源的な生成力の象徴と解釈されている。
『古事記』における記述では、天地の始まりにおいて、まず
高天原に三柱の
独神が誕生し、続いて二柱の神が生まれている。その後、
宇比地邇神と
須比智邇神が相次いで誕生した。彼らは他の神世七代の神々と同様、誕生後すぐに身を隠してしまったとされるが、その存在自体が、混沌から具体的な大地が形成されていく創世の初期段階を示している。