出典:国土地理院
御祭神の天目一箇神についてお話しします。
高天原の神で、先代が天津日子根命です。ご神徳と得意分野は、
天目一箇神
天目一筒命天目一箇命
天麻比止都禰命
天津麻羅
天久之比命天久斯麻比止都命天之久之比神天之御影神天之麻比止都禰命天奇目一箇命天戸間見命天戸須久根命天照眞良建雄命天目一大神天目一箇禰命明立天御影命etc...
日本神話に登場する鍛冶・金工の神である。神話における天目一箇神の役割は、『古語拾遺』と『日本書紀』において特に言及されている。天照大御神が天岩戸に隠れた際、天目一箇神は、太玉命が率いる祭祀を司る神々の一柱として、石凝姥命とともに、祭祀に用いる刀剣や斧、鉄鐸などの金属製祭具を製作する役割を担った。
この神は一つ目とされ、他国の神話にも登場する鍛冶神キュクロープスと似たような容姿をしている。鍛冶に関わる神がなぜ一つ目となってしまうか。鍛冶職人が鉄を鍛えるときに、色で温度を見極めているが、その色を正しく判断できるように片目だけで見ている事に関係しているという説がある。
鍛冶や金属加工に関わる氏族、特に物部氏や忌部氏などと深い関わりを持つと伝えられる。また、古代の製鉄・製銅技術に従事した渡来系集団や工人集団との関係性が示唆され、鉄の製造に不可欠な火と炉を神格化した存在であるとも考えられる。
平安時代初期の807年(大同2年)に、斎部広成によって編纂された歴史書、あるいは氏族の伝承記である。全1巻の書物であり、「六国史」には含まれないものの、古代日本の歴史、特に祭祀や氏族の歴史を知る上で極めて重要な文献である。【古語拾遺とは?】
本書が著された背景には、当時の朝廷における政治的な力関係の変化があった。元来、神事を司る祭祀氏族として影響力を持っていた斎部(忌部)氏が、しだいに中臣氏(後の藤原氏)にその地位を奪われつつあった。斎部広成は、自らの氏族の祖先が果たしてきた功績や、古代からの正しい祭祀の伝統が軽んじられている現状を憂慮し、その正当性を主張するためにこの書を著したのである。
内容は、天地開闢の神話から始まり、天岩戸神話における斎部氏の祖神である天太玉命の活躍、そして歴代天皇の時代における斎部氏の貢献が詳細に記されている。また、古代の信仰、祭祀に使用される道具や植物に関する具体的な記述が多く含まれており、当時の生活や文化を知る上でも貴重な情報を提供している。
文体は漢文で記されているが、『日本書紀』や『古事記』とは異なる独自の伝承が多く含まれている点が特徴である。特に、中臣氏の記述が中心である『日本書紀』とは対照的に、斎部氏の視点から歴史が語られており、記紀神話の背景や古代豪族間の力関係を多角的に理解するための重要な史料となっている。
神話や伝承に基づき、個人的な解釈を含みます。