出典:国土地理院

【神生み(家宅六神)】イザナギ×イザナミ

02-4.あめのふきおのかみ

天之吹男神

02-4.amenofukio-no-Kami

古事記に於ける名前の表記

天之吹男神あめのふきおのかみ

系譜
概要

『古事記』において、伊邪那岐命いざなぎのみこと伊邪那美命いざなみのみことの二柱による神生みの過程で誕生した神である。この神は、家屋の守護や建築を司る一連の神々の一柱として位置づけられており、大戸日別神おおとひわけのかみの次に現れた。神名の「吹男」に含まれる「フキ」は、屋根を葺くことを意味する「葺き」に通じると解釈するのが通説であり、家屋の屋根を完成させるという重要な工程を神格化した存在であると考えられる。

また、別の解釈では、風が吹き払うことを指し、屋根の上の塵を吹き飛ばして清浄を保つ、あるいは家屋の中に災厄をもたらす悪風を吹き返す役割を持つとも言われている。さらには、火を吹く意で竈の神かと述べる説もある。

気吹戸主神いぶきどぬしのかみと同神であると捉える説がある。

さらに詳しく・・・

家宅六神かたくろくしん

家宅六神かたくろくしんは、『古事記こじき』の神産かみうみの段に登場する六柱ろくはしらの神々の総称そうしょうである。これらの神々は、伊邪那岐命いざなぎのみこと伊邪那美命いざなみのみことによる国生みくにうみ神生みかみうみの過程で、大宅おおやけの守護神として意識的に、あるいは自然発生的に誕生したと考えられている。具体的には、大宅おおやけという「大きな家」の土台や構造をつかさどる神々であり、古代日本人の住居に対する考え方を反映している。

六神の内訳は、以下の通りである。

  1. 石土毘古神いわつちびこのかみ
  2. 石巣比売神いわすひめのかみ
  3. 大戸日別神おおとひわけのかみ
  4. 天之吹男神あめのふきおのかみ
  5. 大屋毘古神おおやびこのかみ
  6. 風木津別之忍男神かざもつわけのおしおのかみ

六柱を以て、一軒の家を成すために必要な神威が完結するのである。
このように六神が一連の流れで語られる背景には、古代日本人が住居を単なる物理的な建造物ではなく、神々の霊力が宿る聖域として捉えていた価値観が反映されている。この思想は、現代の日本においても地鎮祭や上棟式といった建築に関わる儀礼の中に深く根付いており、新しい生活の場を清め、堅牢さを祈る文化的な基盤となっている。家宅六神の存在は、自然環境の中で安全な居住空間を確保しようとした先人たちの切実な願いと、日々の暮らしの中に神性を見出す日本独自の宗教観と言える。

神徳・得意分野

神話や伝承に基づき、個人的な解釈を含みます。

  • 屋根を葺く神
  • 家宅六神

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