出典:国土地理院
御祭神の十二天についてお話しするのじゃ。
神仏習合の神で、十二天社などにてお祀りされておるのじゃ。
詳細は地図にも示しておるし、ページをスクロールして見てみるのじゃ!
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十二天etc...
十二天は、仏教における護法善神の代表格であり、密教において世界の八方と上下、および太陽と月という全方位を司り守護する十二の神々の総称である。
もとは古代インド神話におけるバラモン教の神々が仏教に取り入れられたもので、東西南北の四方に四維を加えた八方を守る「八方天」が、平安時代以降の密教の広まりとともに、天地と日月を加えた十二尊の形へと整備された。具体的には、東の帝釈天、南の閻魔天、西の水天、北の毘沙門天に加え、東北の伊舎那天、東南の火天、西南の羅刹天、西北の風天、そして上方の梵天、下方の地天、さらには日天と月天で構成される。
これらの神々は、修行者や国家を災いから守り、福徳をもたらす存在として、大規模な祈祷儀礼である後七日御修法などの際、道場の四隅や周囲に掲げられる。特に平安時代の京都において、弘法大師こと空海が伝えた真言密教の世界観では、十二天は曼荼羅の外郭を守護する極めて重要な地位を占めている。美術の分野においても、十二天を個別に描いた「十二天像」は、平安時代から鎌倉時代にかけて多くの傑作が制作された。その代表例として、京都国立博物館が所蔵する東寺伝来の十二天像などは、当時の洗練された色彩感覚と威厳を今に伝える国宝として名高い。
十二天は、単なる守護神の集まりではなく、宇宙のあらゆる要素や方角を網羅し、世界そのものを調和させる象徴としての役割を担っている。例えば水天は水を司り、火天は火を司るというように、自然現象を神格化した側面も強く、人々の暮らしに直結する現世利益の信仰対象としても親しまれてきた。また、古来より宮中の安寧を願う儀式に欠かせない存在であったことから、日本文化の深層において、目に見えない世界の秩序を維持する守り神としての権威を保ち続けている。