出典:国土地理院
御祭神の八坂刀売神についてお話しするのじゃ。
記紀には登場しない神々で、生みの親が大綿津見神じゃ。諏訪大社・下社春宮などにてお祀りされておるのじゃ。
詳細は地図にも示しておるし、ページをスクロールして見てみるのじゃ!
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八坂入姫命八坂刀売之命八坂刀売命八坂刀売神八坂刀女命八坂刀自神八坂刀賈命八坂刀賣神八坂戸女命八坂斗売命八坂斗女命八坂比売命姫大明神etc...
八坂刀売神は、信濃國一之宮である諏訪大社の祭神として知られる女神である。諏訪大社の四社(上社本宮、上社前宮、下社春宮、下社秋宮)のうち、主に下社に祀られているが、上社前宮でも祀られている。しかし、記紀神話にはその名が登場しない謎の多い神であり、その起源や系譜については諸説がある。
神名の「八坂」は「八=多く」「坂=境界」を意味するとされ、「多くの境界を守護する女神」とも解釈される。また、「刀売」は「とめ=姫・女神」を意味し、「八坂刀売神」は「八坂の地を統べる女神」という意味合いを持つと考えられる。
八坂刀売神は、同じく諏訪大社の祭神である建御名方命の妃とされ、夫婦神として崇拝されてきた。建御名方命が国譲りの後、信濃國にたどり着き、土着の神々を平定して諏訪の地を治める中で、もともとこの地にいたとされる女神と結びついたものと考えられている。特に、諏訪に近い安曇地方で古くから信仰されていた国津神が八坂刀売神の原型ではないかとの説があり、安曇族がこの女神を崇敬していたとの見解もある。北安曇郡にある川合神社の社伝では、大綿津見神の娘で穂高見命の妹とされているが、定かではない。
諏訪湖で有名な「御神渡り」は、南に鎮座する建御名方命が凍った諏訪湖の氷上を渡って、北に鎮座する妻の八坂刀売神に会いに行っているという伝説である。
御神渡りとは、長野県の諏訪湖が厳冬期に全面結氷した際、湖面の氷が膨張と収縮を繰り返すことで亀裂が入り、氷が山脈のようにせり上がる自然現象である。この現象は、諏訪大社の祭神である男神・建御名方命(たけみなかたのみこと)が、湖の対岸に鎮座する下社の女神・八坂刀売神のもとへ通うための「道筋」であると古くから伝えられてきた。この神聖な渡りの跡は、諏訪の人々にとって神の意思を示す重要な出来事であり、単なる自然現象以上の深い信仰的な意味を持っていたのである。【御神渡り】
伝説によれば、建御名方命は上社に、八坂刀売神は下社に鎮座し、冬の間に湖が凍結すると、命は妃神に会うため、氷の上を渡ってゆく。その足跡が、湖面に刻まれる巨大な氷の亀裂として現れると信じられてきたのである。御神渡りの出現は、豊作や世の中の吉凶を占う神意の表れとして、古くから重要な判断材料とされた。御神渡りの方向や様子は、八劔神社の神官によって厳重に観測され、その年の吉凶が占われたのである。特に、氷の筋が複雑に入り組んだり、何本もできたりした場合は、その年の世情が荒れる前触れだとされた。
しかし、近年では地球温暖化の影響により、諏訪湖が全面結氷しない「明けの海」となる年が増え、御神渡りが現れることが稀になっている。