出典:国土地理院
御祭神の信濃中将についてお話しするのじゃ。
八百萬神で、系譜がちょっと不詳なのじゃ。ご神徳と得意分野は、
信濃中将物くさ太郎物臭太郎etc...
父:-
母:-
信濃中将は、室町時代から江戸時代にかけて広く親しまれた短編物語集である御伽草子の「物くさ太郎」に登場する主人公の出世後の姿であり、長野県の伝説にも深く刻まれている人物である。
物語の始まりにおいて、彼は信濃国筑摩郡のあたらしの郷という地に住む、極度の怠け者として描かれる。一切の労働を拒み、身なりも構わず地べたに寝転がって暮らしていたが、ある時、郷の地頭から都へ貢物を運ぶ人夫として無理やり京都へ送り出されることになった。
都に到着した太郎は、清水寺の近くで美しい気品を持つ侍従の局という女人に出会い、一目惚れをする。太郎は優れた和歌の才能と、当意即妙な知恵を次々と発揮して彼女の心を動かし、ついに妻として迎えることに成功した。さらに、彼の見事な歌才が仁明天皇の耳に届き、宮中に召し出されて素性を調査されたところ、かつて信濃へ流された高貴な皇族の血を引く孫であることが判明した。
この驚くべき出自により、天皇から父と同じ官位である信濃中将の宣下を受け、信濃と甲斐の二国を賜って領国へと凱旋した。その後は、過去に恩のあった人々へ領地を分け与えるなど善政を敷き、百二十歳という天寿を全うして長寿の神となったとされる。
この伝説に基づき、安曇野市に鎮座する穂高神社の境内社である若宮社において、信濃中将が祭神として祀られており、地域を代表する英雄として篤い信仰を集めている。
神話や伝承に基づき、個人的な解釈を含みます。