大元造化三神報恩之祝詞だいげんざうかさんじんえはうおんののりと

掛巻かけまくもいとかしこ天地あめつち元津神もとつかみ天御中主あめのみなかぬし大御神おほみかみ高皇產靈たかみむすび大御神おほみかみ神皇產靈かむみむすび大御神おほみかみたちくすしくたえなる御恩賴みたまのふゆよりて、この現世うつしよ生出あれいでたるにしれば、その元津もとつ御恩みめぐみむくたてまつらむとて、稱辭たたえごと竟奉をへまつらくは、彌高いやたか底氷そこひ高天原たかまのはら幽界かくりよ主宰しめしたまひ、はじめをはり常磐ときは堅磐かきはしづまましして、不見みえぬ元津氣もとつけは、百不八十ももたらずやそ神氣かむけたまひ、所見みゆる物形ものは、御國みくにつき御國みくにほし御國みくにまたこれ地球おほつちありては、うつしき蒼草あおひとくさはじめいきりもいききもありとし、在物あるものかぎり產化うむいで宇斯波伎うしはきまもさきはたまへる御化功みいさをの、おほひさしひろあつ大愛おほむいつくしみかがふりて、この現世うつしよあらかぎりは、大御神おほみかみたち本津もとつ御心みこころままこのこころつくして、倦事うむことこのつとめ怠事おこたることく、うやまかしこみも仕奉つかへまつる状をたいらけくやすらけく聞食きこしめして、四方よもくに青人草あおひとくさて、天地あめつち神理かむわざたが不令しめず開世ひらげよおく不令しめず種々くさぐさわざはひく、つつが令在あらしめたまひ、まもりまもりまもりめぐみさきはたまへと、眞空みそらはるかおろがまつらくとまをす。