出典:国土地理院


菩薩 (十三仏)

普賢菩薩

ふげんぼさつ

普賢菩薩ふげんぼさつは、仏教における慈悲と実践を象徴する菩薩である。その名はサンスクリット語のサマンタバドラを漢訳したもので、「普(あまね)く賢い」という意味を持ち、衆生を救済するための優れた行いをあらゆる場所で実践する賢者とされる。釈迦如来が説法する際、智慧を象徴する文殊菩薩もんじゅぼさつとともに脇侍わきじとして控えており、文殊菩薩の智慧に対し、普賢菩薩は仏の教えを実践する慈悲を表すとされる。この三尊形式は「釈迦三尊」と呼ばれ、日本の多くの寺院で祀られている。

普賢菩薩の最も特徴的な姿は、六本の牙を持つ白い象、すなわち「六牙ろくげ白象びゃくぞう」に乗る姿である。この六牙は、六波羅蜜ろくはらみつという悟りへ至るための六つの修行を表し、白い象は清らかな心と強力な慈悲の力を象徴している。平安時代には、法華経ほけきょうを信仰する女性を守護する菩薩として、貴族社会で篤い信仰を集めた。これは、『法華経』において、普賢菩薩が女性の成仏を助けると説かれたためである。こうした歴史的背景から、普賢菩薩像は繊細で優美な姿に表現されることが多く、奈良国立博物館所蔵の国宝「普賢菩薩像」はその代表例である。


梵名

サマンタバドラ
[samantabhadra]

真言(小咒)

オン サンマヤ サトバン

像容

  • 一面 二臂
  • 宝髻
  • 半眼
  • 柔和相
  • 右手: 合掌
  • 左手: 合掌
  • 立姿または結跏趺坐

注記

四七日(28日目・27日後)

本尊とする主な寺院


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