出典:国土地理院


菩薩 (十三仏)

勢至菩薩

せいしぼさつ

勢至菩薩せいしぼさつは、阿弥陀如来あみだにょらい脇侍きょうじとして、観音菩薩かんのんぼさつとともに極楽浄土へ人々を導く役割を担う菩薩である。サンスクリット語の「マハースターマプラープタ」を漢訳したもので、「大いなる智慧の勢いを得た者」という意味を持つ。その名は、智慧の光をもってすべての世界を照らし、人々を迷いや苦しみから解き放ち、悟りへと至らせる、という強い力に由来する。仏像として独立して祀られることは比較的少なく、ほとんどが観音菩薩とともに阿弥陀如来の両脇に配置される「阿弥陀三尊」として造られている。

浄土信仰において、阿弥陀如来が臨終の際に衆生を極楽浄土へと迎えに来る「来迎らいごう」の場面では、観音菩薩が慈悲の象徴として、勢至菩薩が智慧の象徴として阿弥陀如来を補佐する。観音菩薩が衆生の苦しみの声を聞き、慈悲の心で救済するのに対し、勢至菩薩は智慧の光で人々を正しい道へと導くとされている。その姿は、宝冠の正面に水瓶すいびょうが描かれていることで見分けることができる。また、合掌している姿で表現されることも多い。

また二十三夜待にじゅうさんやまちの本尊として、勢至菩薩が祀られることが多かった。これは、二十三夜の月が真夜中に姿を現すことから、闇夜を照らす智慧の光を持つ勢至菩薩の力に人々が重ね合わせたためである。


梵名

マハースターマプラープタ
महास्थामप्राप्त [mahāsthāmaprāpta]

真言(小咒)

オン サンザンザンサク ソワカ

像容

  • 一面 二臂
  • 宝髻
  • 半眼
  • 柔和相
  • 右手: 合掌
  • 左手: 合掌
  • 立姿または結跏趺坐

注記

一周忌(2年目・1年後)

本尊とする主な寺院


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